エボナイトとは

エボナイトは、大変歴史の古い樹脂です。一般に広まった最初の「合成樹脂」と言われています。 1839年、米国チャールズ・グッドイヤー氏によって発明されました。
黒褐色で硬いものですが、ゴムが主原料です。ゴムと硫黄を混合して加熱すると、結合し、伸び率が3%程度と弾性の少ない非常に硬い加硫ゴムとなります。 これがエボナイトです。

詳しくは → エボナイトの歴史

名前の由来

「黒檀(ebony)のような (-ite) 」という意味でこの「エボナイト(ebonite)」という名称がつけられました。
黒い弾性のある角質物で、割れ口には光沢があり、薄膜にすると茶褐色透明で粉末も茶褐色です。 エボナイトを硬質ゴムと呼ぶこともありますが、充填材で固くした硬質ゴムもあるので、区別しています。 丈夫で化学的に安定しており、電機絶縁性、機械加工性が優れているのが特長です。

詳しくは →  エボナイトの特長

エボナイトの用途

石油系プラスチックの台頭以前は、生活のあらゆる場面に利用されていました。
エボナイトは、表面を磨くと漆塗りのような美しい艶を放ち、 高級蒔絵万年筆や喫煙具に、昔も今も利用されています。
しっとりとして滑りにくく、固さがあり、狂いが生じにくい、など、他の樹脂や木材、金属のどれとも違った質感・使用感があります。愛好家にはたまらない素材として注目されています。

また、音色を損なわない特長があります。プロ用(主にクラシックオーケストラ向け)の木管楽器のマウスピースなどに使われるエボナイトのパーツは、音質を損なわずに水分にも強く、欠かせない素材となっています。
2010年に弊社が開発したエボナイト製ギターピック「シーラカンス」は多くの演奏家たちに「しっとり、つるつるなのに滑らず、返りが良い!」「弦を弾いた瞬間の振動がとてもデリケートに伝わってきます。爪弾きの感覚にも近いです。 」などと大変喜ばれています。

詳しくは → エボナイトの利用例

弊社のエボナイト

弊社のエボナイト素材は、ゴムの木から採れる天然ゴムの最高級のグレードだけを、ゴム中100%使用しております。ゴムの木は、二酸化炭素の吸収率が最も高い樹木の一つです。
我々は、天然ゴムにこだわったエボナイトをこれからも造り続けます。

詳しくは → エボナイトの物性表(PDFファイル)

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